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3.1.1.41 ワーキング・グループAの審議概要
審議された概要は次の通りである。
(1)NRSサブグループ
今回のワーキング・グループから、GNSSとそのエレメントのためのシステム性能要件を専門に検討する、NSR(Navigation System Requirements)サブグループが設けられた。このサブワーキング・グループにおいては、現状におけるGNSSに利用のための航空機をベースとした要件、RNP20、12.6、4、1についての、ADSを併用しない場合のATMのトータルシステム要件及びADS併用の場合のトータルシステム要件について検討された。
またこの検討過程においてはワーキング・グループB、Dとの緊密な調整の必要性が再度指摘された。
(2)運航、証明等についての検討
運航要件の検討については、SBAS(Satellite Based Augmentation System)或いはGBAS(Ground Based Augmentation System)の運用システムが現在存在しないことから、実データがなく検証がかなり困難であることが以前から指摘されている。またAWOP等のICAO関連パネルでのRNP等の検討作業が現時点で未完了であり、そのことがGNSSPでの検討を困難にしている。そのためRGCSP等での検討が完了している事項、及びGPSのみのいわゆる補強なしの状態での運航、証明等を中心に検討していくことになった。
その主な事項は、以下のとおりである。
−GPS運用の承認
−NOTAM及びシステム監視
−GPS計器進入方式(PANS−OPS,TERPS)
−データベース
−教育・訓練・ライセンス等
3.1.1.4.2 ワーキング・グループBの審議概要
(1)SARPs関連
ICAO SARPs第10付属書の編集方法が変更になり管理、基本規定、サービスプロバイダー規約等の重要事項ついての記述、明細を第一セクションに、設計、実施、運用等についての記述、技術明細等については第二セクション(アペンデックス)に分類することになった。第10付属書第5章の案については、G−SBAS(静止衛星型補強システム:Geostationary Satellite−Based Augmentation System)の検討及びSARPs評価方法を中心に検討が進められた。NG−SBAS(非静止衛星型補強システム:Non Geostationary Statellite−Based Augmentation System)については現在、計画されているシステムがないためあまり討議されなかった。検討された主な事項は、以下のとおりである。
−SARPs評価方法及び検証データ
−SBAS(WAAS,MSAS,EGNOS)間の信号仕様の統合調整、このためインマルサットが各サービス

 

 

 

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