今回のワーキング・グループから、GNSSとそのエレメントのためのシステム性能要件を専門に検討する、NSR(Navigation System Requirements)サブグループが設けられた。このサブワーキング・グループにおいては、現状におけるGNSSに利用のための航空機をベースとした要件、RNP20、12.6、4、1についての、ADSを併用しない場合のATMのトータルシステム要件及びADS併用の場合のトータルシステム要件について検討された。
またこの検討過程においてはワーキング・グループB、Dとの緊密な調整の必要性が再度指摘された。
(2)運航、証明等についての検討
運航要件の検討については、SBAS(Satellite Based Augmentation System)或いはGBAS(Ground Based Augmentation System)の運用システムが現在存在しないことから、実データがなく検証がかなり困難であることが以前から指摘されている。またAWOP等のICAO関連パネルでのRNP等の検討作業が現時点で未完了であり、そのことがGNSSPでの検討を困難にしている。そのためRGCSP等での検討が完了している事項、及びGPSのみのいわゆる補強なしの状態での運航、証明等を中心に検討していくことになった。